新婚・錦木、初めての幕内上位で、初めての大関撃破

スポーツ報知
小手投げで豪栄道を下した錦木(左)

◆大相撲九州場所 5日目(15日、福岡国際センター)

 東前頭3枚目・錦木(28)=伊勢ノ海=が、東大関・豪栄道(32)=境川=を小手投げで下した。自身最高位の番付けで迎えた九州場所で、初の大関撃破。4連敗からの大きな1勝に「(今場所)最後の横綱・大関戦。どうにか勝ちたかった。まぁうれしいです」と笑顔をのぞかせた。

 立ち合いからもろ差しを許し一気に押し込まれたが、土俵際で捨て身の右小手投げが決まった。「(投げは)無理やりですよね。ダメですよ。勝つならもっといい相撲で勝ちたかった」。初めて大関を破った直後にも意外と反省しきり。それでも「勝ったのは自信になる」と喜びをかみしめた。

 先場所、新入幕以来2度目となる幕内2桁白星を挙げ上位に番付を上げた。場所前の巡業では「負けても『おっ』となるような相撲を取りたい」と語っていたが、見事に有言実行した。ただ前の日までの4連敗には「実力が足りないな、と学んでます」。序盤を終えた上位戦の感想を問われると「楽しんでます」と答えた。

 唯一の心残りは横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦部屋=の休場により結びの一番が取れなくなったこと。来場所以降に持ち越しとなり「(結びの一番が)あると思っていたけど、無いのは残念」と語った。10月29日には一般女性との結婚も発表した。「勝ち越さなきゃ」と、中盤戦に向けて気合を入れ直していた。

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