豪風、金足農の後輩・輝星へプロの助言「高い目標と志を持てるかが勝負になる」

スポーツ報知
押し出しで白鷹山(右)に敗れた豪風

◆大相撲九州場所 6日目 ○白鷹山(押し出し)豪風●(16日・福岡国際センター)

 日本ハムにドラフト1位で指名され、契約金1億円、年俸1000万円(いずれも推定)で仮契約した金足農・吉田輝星投手(17)について、高校の大先輩、大相撲の豪風(39)=尾車=は「もう部活動ではない。プロの世界ですから。高い目標と志を持てるかが勝負になる」と、あえて厳しい言葉を投げかけた。

 金足農の今夏の快進撃は、豪風に大いなる刺激を与えた。3回戦の横浜戦での大逆転勝ち(5○4、2―4の8回に3得点)には、動画を見ていた携帯電話が震えたという。「眠っていた魂が揺り起こされました」。13年間務めていた幕内から十両に落ちた豪風に、再び戦う気持ちを注入したのは金足農の快進撃でもあった。

 プロの世界の厳しさを知り尽くしている豪風だけに、あえて厳しい言葉となったが、2人には金足農魂が宿っているのも事実。「金足農魂とは雑草、踏まれても踏まれても必ず立ち上がるんです。その魂は私の体に死ぬまで残ります。吉田君もそうでしょう。プライドを持って、意識を高め、見識を深めていってほしい」。6日目は白鷹山に押し出され、3勝3敗となったが、しっかりと前は向いている。39歳まで現役を続ける豪風と、厳しい戦いの扉を開ける吉田。根底にはともに金足魂がある。

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