友風が好調・豊ノ島を撃破
スポーツ報知
◆大相撲九州場所8日目(18日、福岡国際センター)
新十両の西14枚目・友風(23)=尾車=が今場所好調な35歳のベテラン、東13枚目・豊ノ島(時津風)を押し出して5勝目(3敗)を挙げた。
激しく前に出た。頭で当たって右のハズ押しで豊ノ島のバランスを崩し、最後は胸を突いて仕留めた。「思い切り攻めようと思いました。楽しく相撲が取れました」。
発奮材料があった。5日目の常幸龍(木瀬)との一番。立ち合いがすぐに引いてしまい3敗目を喫してしまった。
「あの相撲は0点どころかマイナス100点の相撲でした。自分は十両昇進の記者会見でみなさん(報道陣)に楽しい相撲、お客さんがワクワクする相撲を取りたいですといいました。それが3連敗した相撲はすべて守り。楽しい相撲を取ろうという開き直りがいい相撲につながっていると思います」。
これまでは負けを引きずってしまうタイプだったが、「気持ちの切り換えもしっかりできるようになりました」と精神面の充実も好調の要因になっている。
この日は母・奈美さんが地元・川崎市から観戦に訪れた。「勝てて良かったです」と最高の笑顔を見せていた。