豊ノ島、娘のダンス動画をパワーに6勝目

スポーツ報知
豊ノ島(右)が寄り倒しで豪風を破る

◆大相撲九州場所 9日目(19日、福岡国際センター)

 左アキレス腱(けん)断裂などのケガから13場所ぶりに関取に復帰した35歳、東十両13枚目・豊ノ島=時津風=が、39歳の東十両9枚目・豪風=尾車=とのベテラン対決に勝ち、6勝目を挙げた。いなされ前のめりになったが立て直し、右手を取られながら土俵際も寄り倒した。「冷静だった。(豪風が)1本背負いとかするので、何かあると思って体をよせていた」と自画自賛の1勝となった。

 共に初土俵から16年目を迎える。2年ぶりに関取に復帰した豊ノ島と、16年関取の座を守り続けている豪風。久しぶりの顔合わせを振り返り「何回も対戦した相手だったんでね」と感慨深げだった。勝ち越しで番付が上がれば今後、安美錦(40)=伊勢ケ浜=らベテラン勢との対戦も可能性が出てくる。「オッサンが色んなオッサンとやってね」と意欲を見せた。

 15日間の後半戦がスタート。疲労も出てくるが、前の日は頭を洗いゆっくりとケアに充てたという。さらに、沙帆夫人から送られてきた長女のダンスの発表会の動画をみてリラックス。時には寝顔などの写真も送られて来ると言い「癒やしですね。明日からも、楽しんで相撲とりたい」と笑顔で会場を後にした。

 

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