豊ノ島 優勝争い可能性も「まずは勝ち越し」

スポーツ報知
豊ノ島(左)が送り出して旭秀鵬を下す

◆大相撲九州場所 10日目(20日、福岡国際センター)

 左アキレス腱(けん)断裂などのケガから13場所ぶりに関取に復帰した東十両13枚目・豊ノ島(35)=時津風=が、東十両8枚目・旭秀鵬(30)を送り出しで下し、7勝目を挙げた。立ち合いから押し込まれたが土俵際で粘り、後ろに回り込んで左手1本で送り出した。「(押し込まれて)余裕はなかったけど、自分の良さ、柔らかさがでたかな」と振り返った。

 新しい験担ぎを見つけた。場所中、取組前に沙帆夫人へ同じ内容のメッセージを送るなど、様々な験担ぎをする35歳のベテラン。今場所も負けた後にラーメンを食べるなどしていた。だが、前の日は何もしなかったという。「珍しいですね。何かしたかもしれないけど。あえて何もしないという験。それもまた、験」。新発見にニヤリとした。

 勝ち越しにリーチをかけ、3敗で優勝争いにも加わっている。2敗の2人の背中を追うが「まずは勝ち越して、星が離れていなければ狙っていきたい」と意欲も見せた。十両優勝となれば、8年前の秋場所ぶり。「まずは、明日」と自らに言い聞かせていた。

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