元貴乃花親方から託された千賀ノ浦親方「責任」無念の涙…

スポーツ報知
会見で経緯を説明する千賀ノ浦親方。右は貴ノ岩

 大相撲の幕内・貴ノ岩(28)=千賀ノ浦=が7日、師匠・千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)とともに東京・両国国技館を訪れ、日本相撲協会に引退届を提出。即日、受理された。貴ノ岩は冬巡業中の4日夜、付け人の三段目・貴大将(23)に暴力を振るって部屋で当面の謹慎処分を言い渡されていた。厳罰は避けられない状況だったが、騒動を起こした責任を取って自ら身を引いた。引退後の会見では目を潤ませて猛省の言葉を繰り返した。

 貴ノ岩の隣で、千賀ノ浦親方は無念の涙を浮かべた。08年の入門から、旧貴乃花部屋の部屋付き親方としても指導してきた。それだけに「まだこれから4~5年はやれると思っていた。本当に残念という言葉しか出ません」と沈痛な思いを述べた。16年に千賀ノ浦部屋を継承して一度は離れたが、10月に旧貴乃花部屋が消滅。親交の深い元貴乃花親方から、まな弟子たちを託された。九州場所で貴景勝が初優勝して盛り上がった空気が愚行によってかき消され「責任を感じている。二度とこんなことが起こらないよう弟子たちを指導していきたい」と反省。貴ノ岩に対しては「気持ちは強い男ですから。とにかく落ち着いて、まじめに出来ることを一生懸命やってほしい」と言葉をかけた。

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