貴景勝、母校でVパレード 埼玉栄は「自分の原点」

スポーツ報知
優勝パレードで沿道の声援に応える貴景勝

 大相撲の九州場所で初優勝を飾った幕内・貴景勝(22)=千賀ノ浦=が17日、母校の埼玉栄高で凱旋(がいせん)パレードと優勝報告会を行った。最寄りの西大宮駅から学校までの約500メートルをオープンカーで走り、沿道には5000人がつめかけた。パレード後の会見で「ここ(埼玉栄高)が自分の原点。ここで3年間強くなったので、なつかしい気持ちです」と振り返った。

 学校の体育館で行われた優勝報告会では、約3000人の生徒の前であいさつ。「埼玉栄高校で学んだ事は自分の財産。勝つのが当たり前という意識の高い環境の中で過ごしたことが、何よりよかったと思う」と生徒たちに語った。

 会見では恩師の山田道紀監督(52)が隣に。「来たときはヤンチャぼうず。でも稽古が終わっても、雪が降る中、体から湯気を出しながら稽古する努力家だった」と当時を懐かしそうに振り返った。九州場所優勝後には、高校の相撲部員へ500キロのお米が送られた事も明かした。

 九州場所の15日間は、埼玉栄高から送られた化粧まわしをつけ土俵入りした。「先生は毎朝5時から20人分の弁当を作ってくれていた。高3の時インターハイで恩返し出来なかったので、まだこれから先生に恩返ししていきたい」と恩師への思いも述べた。

 母校からも期待される今後の活躍。町田弦校長からは「次は、横綱・貴景勝関としてかえって来てほしい」と激励を受けた。初場所(来年1月13日初日・両国国技館)では新関脇が確実。今後の大関取りにも視野に入るが「まだ関脇にも上がってないけど、上がったら(大関)なりたいと思っている。とにかく番付を上げるために、稽古するしかない」引き締めた。

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