御嶽海、初Vも「もっと活躍できた」来年こそ大関の夢かなえる…報知プロスポーツ大賞

スポーツ報知
7月、名古屋場所で初優勝を決めて賜杯を手に笑顔を見せる御嶽海

◆2018報知プロスポーツ大賞・大賞 御嶽海(大相撲)

 報知新聞社制定「2018報知プロスポーツ大賞」の受賞者が17日、決定。大相撲の関脇・御嶽海(25)=出羽海=ら5選手が大賞に輝いた。表彰式は今月下旬、都内で行われる。

 御嶽海は、受賞の吉報に接すると笑顔で口を開いた。「この1年間、頑張ってきたことが評価されてうれしい。相撲ファンに喜んでもらえればと思ってやってきましたからね」。7月の名古屋場所では平成生まれの日本出身力士として初V(13勝2敗)。初土俵から21場所の快挙は、年6場所制(1958年)以降では3位タイのスピード記録だった。

 ただ、うれし涙を流して賜杯を抱いた経験も、「もっと活躍できたはず」と、自己採点は辛口だ。初の大関取りに挑戦した秋場所は9勝止まり。再度、期待された九州場所は負け越した。「気負ってはいないけど力が入り過ぎた。自分も人間」と回想。それでも九州では初優勝の貴景勝、優勝次点の高安を破って存在感は示した。

 昇進は振り出しに戻ったが、決して下は向かない。「この苦い経験は次に必ず生きてくる。この地位(三役)にいればチャンスは巡ってくる」。大関への夢は2019年にかなえてみせる。(小沼 春彦)

 ◆御嶽海 久司(みたけうみ・ひさし=本名・大道久司)1992年12月25日、長野・上松町出身。25歳。東洋大4年で学生、アマチュアの2大タイトルを獲得。出羽海部屋に入門した15年春場所、幕下10枚目格付け出しで初土俵。同夏場所後に長野県出身としては47年ぶりの新十両に昇進。今年7月の名古屋場所で幕内初優勝した。得意は突き、押し。最高位は関脇。好きな女性のタイプは女優・北川景子。180センチ、167キロ。

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