新入幕・矢後に「琴風」継承プラン 三役昇進なら「もう一回 永久欠番じゃない」

スポーツ報知
新入幕の矢後は部屋の看板前で新しい番付表を手に笑顔

 新入幕の矢後に、師匠・尾車親方(元大関)のしこ名「琴風」を継承するプランが浮上した。東京・江東区の尾車部屋で会見に臨むと、「勝ち越したい…」と初場所へ控えめな目標に終始。すると、同席した師匠が「矢後は僕と似て、膝が悪くて腰高。それでも、自分は優勝もでき、大関にもなれた。弱点は前に出ることで長所になる。夢を見させてもらいたい」と弟子の背中を押した。

 当面は、本名でもあるしこ名の「矢後」は変えない方針だが、尾車親方は「三役に上がったりしたら。もう一回、琴風が生き返ってくれればいい。永久欠番じゃない」と含みを持たせた。

 17年夏から所要10場所でたどり着いた幕内土俵。埼玉栄高の後輩・貴景勝が九州場所で優勝したことも発奮材料だ。矢後は「荷は重いが幕内で暴れてやろうと思う。自分にもできるはず」と気合をみなぎらせていた。

 ◆矢後 太規(やご・たかのり)本名同じ。1994年7月8日、北海道・芽室町生まれ。24歳。中大で16年全日本相撲選手権のアマ横綱を獲得。尾車部屋に入門し、17年夏場所で幕下15枚目格付け出しの初土俵。同名古屋場所で幕下優勝し、史上12人目の所要2場所での十両昇進。19年初場所で新入幕。得意は左四つ、寄り。187センチ、176キロ。

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