伊藤雅雪、1ラウンドKOで大トリ締める「名前売り米でV2戦」

スポーツ報知
並んでポーズを取る伊藤(右)とチュプラコフ

◆報知新聞社後援 プロボクシング・トリプル世界戦 ▽WBO世界スーパーフェザー級(58・9キロ)タイトルマッチ12回戦 王者・伊藤雅雪―同級1位エフゲニー・シュプラコフ(30日、東京・大田区総合体育館)

 大トリを務めるWBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤が、全米本格進出への1ラウンドKO防衛を予告した。米スポーツ専門局ESPNで全米放送される初防衛戦で、「勝って統一戦だったり大きな試合がしたい。来年の春(のV2戦)は正直、米国だと思ってるし、そういう話も来ている」と青写真を描いた。理想のフィニッシュには「1ラウンドKOが理想。どういう形であれ、伊藤雅雪の名を売る上で完勝したい」。井上尚弥が10月のパヤノ戦で披露した1回1分10秒でのKO勝利再現を狙う。

 計量はリミットで一発クリア。300グラム下回った指名挑戦者のチュプラコフと握手を交わしフェースオフ(ファイティングポーズ)を作った。「相手は視線をそらさなかった。それだけ気持ちが入っている証拠。アウトでもインでも常に試合を支配するボクシングで勝ちます。とにかく熱い試合がしたいですね」

 一昨日まで残り2・5キロあったが、計量当日の朝にはきっちりリミットで調整でき「今までにないぐらい調子がいい」と白い歯を見せた。体重は6キロ近く増やす。夜には家族との恒例のウナギでのもぐもぐタイムでリラックスした。

 家族含め出身の東京・亀戸などから約1000人の大応援団も駆けつける。50人だった7月の米国の20倍だ。「あとはスイッチを入れるだけ」と伊藤。お膳立ては整った。(小河原 俊哉)

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