稀勢の里、新調赤紫色まわしで復活の狼煙だ ファンから「自分を信じて頑張れ」

2019年1月13日7時0分  スポーツ報知
  • 初場所初日を前に土俵祭りに出席した(後列左から)白鵬、稀勢の里、鶴竜(前列左は八角理事長)

 大相撲初場所は13日、東京・両国国技館で初日を迎える。進退問題が再燃している横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=は12日、土俵祭りに参加。相撲人生を懸けた場所の初日を前に、「いよいよですね」と覚悟を口にした。横綱審議委員会(横審)から初の「激励」決議が出された中で、平成最後の東京場所で、復活の狼煙(のろし)を上げるべく臨む。

 稀勢の里の初場所が始まる。土俵祭りには、2場所ぶりに白鵬(宮城野)、鶴竜(井筒)ら3横綱がそろった。稀勢の里は「まぁいよいよですね。全力を尽くすしかない」と、静かに闘志を燃やした。

 前日11日の稽古は、非公開とした。周囲の音を遮断し、ぴりぴりムードが漂っていた。だがこの日は土俵祭り終了後、待ち受ける報道陣の輪に自ら歩を進め、対応した。「ここからという気持ちがありますから。いい年にしたい」。穏やかな表情で抱負を語った。

 初日の御嶽海との一番には、新調した締め込みで臨む。5年間締めた紺色から、今場所は赤紫色にする。赤系の色は、2004年夏場所の新十両から10年以上も締めたえんじ色以来。無我夢中で番付を駆け上がってきた10代の頃へ、原点回帰する思いもあるのだろう。横綱昇進後、初日は黒星を喫した5場所全てで途中休場に追い込まれている“鬼門”。「全部、大事だけど、(初日に)流れを作りたい」。勝負の赤で、絶好のスタート切る。

 生命線の左差し対策に合い、九州場所では黒星を重ねた。場所後、自分の体を見つめ直した。年が明けた9日の二所ノ関一門の連合稽古ではまわしにこだわらず、関脇・貴景勝(千賀ノ浦)と激しい突き押しの相撲を取った。9番取って8勝と圧倒し、四つに組まずとも強さを見せつけた。「順調に(準備)できました」と、確かな手応えを感じている。

 国技館を後にする際、場内から「自分を信じて頑張れ」と声が飛んだ。口を真一文字に結び表情は変えなかったが、ファンの期待も大きい。「しっかりやるだけ。力を出していく。一日一番、集中していく気持ちでやりたい」と力強い。逆境をはね返し、復活を遂げてみせる。(大谷 翔太)

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