田子ノ浦親方「まだ現実をみてない、信じられない」 稀勢の里引退に
田子ノ浦親方の一問一答
―(初場所)4日目の出場は?
「出場しません。・・・今日で稀勢の里は、引退します」
―決断の理由は
「本人から昨日、話を聞いて、本人は理由というのは深くは語らなかったですけど、思ってるような相撲を取れていないと、全力では取っていましたけどなかなかとれていないというのが。横綱ですから結果をださないといけない。なかなかそういう結果にいかなかったと」
―昨日はどんな話し合いが?
「本人も思うことがあったと思いますし、30分、40分くらい。30分くらいですかね。まぁでもそう簡単に決断したことでは無いとは思います」
―師匠お二人で話しになった?
「二人で話しました」
―昨日の夜に最終決断?
「そうですね、夜。まあ今日もありますし、朝も。でも今日、昨日の夜話したことがやっぱりほとんどだったと思うので」
―横綱からはどういう言葉が
「まぁ本人からは、引退させて下さい、引退しますと言われました」
―どんな表情だった?
「んー、そうですね。まあ、んー、いたっていつも通りではありました。平常心では、あるようにみえましたけど、やっぱり色んな思いがあるのは見えましたけど」
―親方からはどういう言葉を
「自分からは、そうか、ごくろうさんと。ちょっとそれ以上は自分からは声をかけられなかったですね」
―引退届けはこれから?
「はい」
―3、40分というのはどのような内容だった?
「途中、時間もあけてるんですけど、まぁ、特にどういう話しというわけではなくて、考えることがあったんで」
―本人の言葉としては「思うような相撲が取れない」「引退させて下さい」だけ?
「引退させて下さいと。それだけですね。特になにかいろいろ、話す感じではなかった」
―思うような相撲が取れなくなった原因というのは?
「それはもう、本人の口からじゃないんで。ただ一生懸命稽古もやって、皆さんの前に結果を出せなかったというのが。気持ちの面もあったんじゃないか」
―引退される理由は聞いた?
「いや、聞いてないです」
―親方としては続けてほしかった?
「結果をだせるなら、もっとファンの方にも、本人にももっとやってほしかった、出来るんじゃないかとはおもってまたけど、稀勢の里は我慢強いですから。そういう力士が引退を話すと言うことはそれなりの気持ちと覚悟があったと思うので、それを考えたら、もっと続けてほしいとか、そいうのは、なかなか」
―今後は、親方として協会に?
「そうですねまた、将来も、これからもまたまだちょっと話してないので、でも将来的にはそうなってくる」
―親方として、稀勢の里の引退という決断をどう受け止めている?
「現役の時から一緒にやってきたので、師匠としてはそういう言葉はふさわしく無いのかも知れないですけど、まだ現実をみてないというか、ちょっとまだそこまで考えられてない。信じられないというか、そこまでちょっと考える余裕がない」
―場所に入ってからの横綱の様子は?
「いつも通りです、いつも通りです。だから別にもう、気負ってるわけではなく、いつも通り。」
―ただ昨夜は違った?
「違ったというか、平常心でしたけど、やっぱ一大決心してくるくらいなんで、色んな思いあるなぁ、というのは顔見ればすぐ分かるんで。」
―横綱は協会にいった?
「ちょっと今から行って、なると思いますけど、まだちょっと朝も早いので、も1回ちょっと話しします」
―3日目負けたら引退という話はしていた?
「そんなのはないです」
―兄弟子であり、師匠からみてどんな力士だった?
「あまり話とか上手い方ではないと思いますけど、でも一生懸命ですし、まじめですね。一番はやっぱり相撲・・・。」
―師匠から見て、この2年間はどんな2年間だった?
「んー、まぁ、横綱になってくれてすごく嬉しい面もありましたけど、一番近くにいたら、本人がすごく格闘してるなというのはわかりますし、今考えると2年ってあっという間だったなと思います」
―部屋の若い衆に説明は?
「いやまだ、まだしてないです。場所もありますし、とりあえずはまたかえって来たときに」
―理事長には伝えた?
「まぁそうですね。(昨日の夜?)まぁ…。また改めて、伝えないと・・・」