若元春、4連勝で新十両へ大きく前進

スポーツ報知
富士東を上手投げで下した若元春(手前)

◆大相撲初場所7日目(19日、両国国技館)

 西幕下3枚目・若元春(25)=荒汐=が、東幕下10枚目・富士東(31)=玉ノ井を=上手投げで下して初日から4連勝。新十両を狙う今場所をストレートで勝ち越し、関取昇進に大きく前進した。取組後「最後際どかったけど、なんとか勝てて良かった」と満面の笑みで喜びを爆発させた。

 今場所、盤石の強さを見せている立ち合いからの左差しで寄り切れず、右上手を取られて土俵際まで追い込まれたがうまく体を入れ替えた。「しっかり足が前に出ているので、左四つにくめる」と連勝に手応えを感じる。

 幕下上位で相撲を取っていた昨年も、初日から3連勝は3場所あったが、いずれも4日目に負けいてた。勝ち越しがかかると焦りが出てしまう事が要因だったが、今場所は強力な支えがあった。「蒼国来関から『肩の力を抜いて、いつもの相撲を取れば大丈夫だから』とアドバイスをもらって」。今場所十両に復帰した兄弟子が、背中を押した。

 次も勝って5勝とすれば、春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)での新十両が濃厚となる。6年過ごした幕下から大きく飛躍するために、確実に白星を取りたい。心の支えとなっている蒼国来に喜びを報告するか問われると「今から、行ってきます! 」と、急ぎ足で支度部屋へ向かった。

スポーツ

×