貴景勝、同学年の阿武咲を撃破 2敗を死守

スポーツ報知
貴景勝(右)が押し出しで阿武咲を下す

◆大相撲初場所 8日目 ○貴景勝(押し出し)阿武咲●(20日・両国国技館)

 新関脇の貴景勝が、中学生の時からしのぎを削る阿武咲との同学年ライバル対決を制して2敗を死守。激しい突き押しの熱戦に、2階席の天皇、皇后両陛下から拍手が送られた。全勝の白鵬を1敗で追っていた阿武咲は2敗に後退。1敗は新入幕の矢後、千代の国、魁聖の3人となった。

 貴景勝が腹ばいで勝利をもぎ取った。突き合いから阿武咲にいなされたが踏ん張り、足を滑らせながら下がった相手を押し出した。「たまたまですよ。あれで満足したら終わる」。天皇、皇后両陛下の前で見せた突き押し相撲の激闘。若手ホープの同学年対決に、満員御礼の国技館も盛り上がりをみせた。

 自身初の天覧相撲には「日本人として恥ずかしくない相撲を取ろう」と臨んだ。「多彩な技ができるわけでもない。喜んでいただけるように、自分の相撲を取ろうと思った」。常に見に来るファンのためと心がけ、土俵に上がっている。中学3年の全国中学決勝でも戦った阿武咲と2敗で並んだ。「あと半分、1日一番」。無敗の白鵬の背中を、見失うわけにはいかない。

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