貴景勝「大関になる」稽古再開で初言及 バラエティー初挑戦では橋本環奈と共演

スポーツ報知
大関取りに挑む春場所に向けて稽古を再開した貴景勝(カメラ・池内 雅彦)

 大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)で大関取りに挑む関脇・貴景勝(22)=千賀ノ浦=が6日、東京・台東区の千賀ノ浦部屋で稽古を再開。初めて「大関になる」と口にした。

 7日午後10時から放送されるTBS系人気番組「櫻井・有吉THE夜会」ではバラエティーに初挑戦し、女優の橋本環奈(20)と初共演。普段は武骨な22歳の表情にも注目が集まる。

 決して軽い言葉を吐かない貴景勝が、ついに大関取りを口にした。春場所のテーマを問われ「大関になるということですね。今までは次の番付とか濁して『大関』と具体的に言わなかったけど、今場所で決まるから。自分でもハッパを掛けていく。プレッシャーは強いほどいい」と断言した。

 小結だった昨年の九州場所を13勝で優勝し、新関脇で臨んだ初場所は11勝の優勝次点。千秋楽で勝てば大関昇進だったが、敗れて見送られた。「三役で直近3場所33勝」という昇進の目安はあと9勝で満たすものの、15日制が定着した1949年以降、直前場所が9勝での昇進例はない。阿武松審判部長(元関脇・益荒雄)も「最低2桁? そうですね」と話し、10勝が昇進ラインとなる。

 高まる昇進機運と共に人気も加速し、バラエティー番組デビューも果たした。橋本環奈との共演には「緊張してたから、あまり見てない」と照れたが「1000年に1人の美少女」の異名を持つ女優が隣にいた。なかなか笑顔を見せない22歳も、この日は「良い経験、気分転換させてもらった」と終始笑顔。「これで(成績を)残せなかったら(周囲から)言われる。言わせないように頑張らないと」と力を込めた。

 小学3年生まで続けた空手を辞めるきっかけとなったのは大阪で行われた大会で、その後は相撲道に邁進(まいしん)。16年に幕下で全勝優勝して新十両を決め、18年に右足を痛め初めて途中休場したのも大阪だった。「思い出深い所。どん底だったけど、けがをした時も自分を見直すいい期間になった。いい転機になる場所にしたい」

 先場所の千秋楽に右足裏を痛めた影響で、相撲を取る稽古の再開は未定。「大丈夫。稽古をしながら、しっかり治す。みんなどこか痛い」と気丈に話した。春場所まで31日。じっくりと準備をしていく。(大谷 翔太)

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