鳴戸親方と加害力士に厳しい処分

スポーツ報知
鳴戸親方

 日本相撲協会は8日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、暴力問題を起こした鳴戸部屋の加害力士や鳴戸親方(元大関・琴欧州)らの処分を了承した。

 同協会のコンプライアンス委員会は、絞め技をかけるなど加害力士の行為が悪質だったことから今月4日に八角理事長(元横綱・北勝海)に「引退勧告相当」を答申。その後、鳴戸親方が加害力士の引退届を提出したため、この日の臨時理事会で受理された。同理事会では同様の悪質事案については厳しい処分で臨むことも確認した。

 今回の暴力問題では別の成人の弟弟子に命じて被害力士に絞め技をかけさせたことが明らかになっていたが、新たな調査でもう一人の未成年の弟弟子も関与していたことが発覚。臨時理事会では成人の関与力士に厳重注意に当たる注意処分、未成年の関与力士に指導処分を課すことを決議した。

 鳴戸親方は事件発覚後にコンプライアンス委員会に報告、改善報告書を提出するなど速やかな対応なども考慮され「3か月間、10パーセントの減額」とする報酬減額処分なった。今後は対策の実施状況の中間報告書を月に1回、定期的にコンプライアンス委員会に提出、再発防止を徹底することも義務づけられた。

スポーツ

×