照ノ富士が勝ち越し、663日目の快感

2019年3月16日11時52分  スポーツ報知
  • 寺尾翔(左)をすくい投げで破り、無傷の4連勝で勝ち越しを決めた照ノ富士(右)

 ◆大相撲春場所7日目(16日、エディオンアリーナ大阪)

 大関経験者として初めて幕下以下に陥落した西序二段48枚目・照ノ富士(27)=伊勢ヶ浜=が、西序二段40枚目・寺尾翔(29)=錣山=との全勝対決を制し、勝ち越しを決めた。

 照ノ富士の勝ち越しは大関時代の2017年の夏場所以来、11場所ぶりとなる。その夏場所で勝ち越しを決めたのは5月23日だった。場所後は膝のケガなどにより、大関から転落、そして十両、幕下、三段目、序二段まで転がるように落ちてしまった。長い月日を経て手にした663日目の歓喜といえる。

 支度部屋に戻ってきた照ノ富士は何度も首をひねった。「自分から足を止めてしまった。なんでだろうと思う。押せなかった? ぶつかり(稽古)をやっていないからね。勝ち越し? そこはまったく気にしていない」と言いながらも、旧・間垣部屋時代から苦楽を共にしてきた呼び出し・照矢には笑顔で勝ち越しを報告した。

 支度部屋では同じ部屋の椿富士や福ノ富士らが世話を焼いてくれる。「みんな気を使ってくれる。みんなが集まってボクの相撲を見てくれている。うれしいですね。師匠からは場所前に話し合った時『出る限りは一生懸命やりなさい』と言われました」。場内でしこ名がアナウンスされると大歓声が湧き、「ますます頑張らないといけないと思います」と話した。

 膝の状態は決して万全ではない。痛みも依然としてある。それでも自分のため、周囲の期待に応えるために必死の土俵を務める。

相撲
注目トピック