玉鷲、6敗で大関取りが“消滅”

スポーツ報知
白鵬(後方)が突き落としで玉鷲を下す

◆大相撲春場所10日目 ○白鵬(突き落とし)玉鷲●(19日・エディオンアリーナ大阪)

 玉鷲の今場所での大関取りが“消滅”した。初場所で初優勝した勢いはなく、白鵬に突き落とされ6敗目。昇進目安の「三役で直近3場所33勝」へ11勝が必要だったがクリアできず、2ケタ勝利にも届かなくなった。

 焦りが隙を生んだ。2度目の立ち合い。白鵬の攻めをいなしながら、後ろを取ると「今が勝負と思ってパーンといった」。一気に押し出そうとしたが、しなやかな横綱の動きの前に突き落とされた。「体を密着させてればなあ。ちょっと甘かった」。今場所2度目の3連敗に、ため息が出た。

 25年ぶりの同時大関昇進へ、貴景勝とともに注目が集まっていた。しかし、現時点で審判部からその声はない。「(初場所の優勝は)たまたまだよ」と自虐的な34歳。それでも「くそっ。勝ってたら(優勝争いも)面白くなったのになあ。いいとこ見せなきゃね」。揺るがぬ闘志で、泥臭く千秋楽まで戦う。(太田 涼)

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