覚醒の納谷が大逆転で幕下Vに王手

スポーツ報知
納谷は琴誠剛を小手投げで下し6戦全勝とした

◆大相撲春場所11日目(20日、エディオンアリーナ大阪)

 昭和の大横綱・大鵬(故人)の孫、東幕下51枚目・納谷(19)=大嶽=が西58枚目・琴誠剛(24)=佐渡ヶ嶽=との全勝対決を制して幕下優勝に王手をかけた。

 今場所、初の大ピンチだった。立ち合いから琴誠剛に押され、土俵際で回り込み、なおも押されたところを豪快な小手投げ。

 「立ち合いで負けて、良くなかったです。でも押された時に気持ちが切れなかった。まだ行けると気持ちが続いてくれました」。気力の充実が勝因。今場所は立ち合いから長い手足で絶えず先手を取って相手を圧倒してきた。大ピンチにも冷静に対応できる能力を示した一番でもあった。

 これで6連勝。祖父も成し遂げることができなかった幕下優勝にあと1に迫った。

 「(優勝は)考えないようにしていますが、きょう勝たなくてはと思ってしまいました。でもプレッシャーは苦手ではないし、力は出せる方です。小手投げ? 差されたら振る癖があるので、封印していたのですけど…。(ここまで来たら)簡単には優勝させないということですね。今場所ですか? ちょくちょく悪いところもあるので60点ぐらいだと思います」と話していた。

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