白鵬、貴景勝へ“辛口エール”「それなりに四つ相撲も覚えなければ」

スポーツ報知
大相撲春場所の優勝から一夜明け、記者会見で痛めた右腕を上げてみせる白鵬

 平成最後となった春場所を全勝で制した横綱・白鵬は25日、大関昇進を確実にした関脇・貴景勝に“辛口エール”を送った。史上最多42回目の優勝から一夜明けて大阪市内で会見。突き押しを愚直に貫き、さらに上を目指す22歳に「先輩からすれば、それなりに四つ相撲も覚えなければ」と、取り口の幅を広げる必要性を説いた。まわしを取られると一転、劣勢になる姿が気になっていた。

 34歳になり、横綱自身も若手の台頭を待ち望んでいる。11日目には貴景勝の挑戦を退けて白星を重ねた。5月の夏場所から新元号になる。まだまだ強さは健在だが「ちゃんとした力士にバトンタッチできれば」との思いがあった。

 千秋楽結びの鶴竜戦で右上腕部を負傷。本人は筋断裂の可能性も示唆したが、会見では少し右腕を上下させた。春巡業参加について「この3、4日ゆっくり休んでから決めたい。治療に励みます」と言葉を選んだ。(小沼 春彦)

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