高梨沙羅、ルンビ&アルトハウスの「壁を乗り越えたい」

スポーツ報知
3位となった高梨沙羅(右)は表彰式で笑顔を見せる(左は2位・アルトハウス、中は1位・ルンビ)

◆ノルディックスキー・ジャンプ女子W杯札幌大会第1日(13日、札幌・宮の森ジャンプ場)

 個人第5戦(HS100メートル、K点90メートル)が行われ、昨季個人総合女王の高梨沙羅(21)=クラレ=は93メートル、93メートルの合計238・2点で3位。今季W杯で躍進する海外の“2強”が、札幌大会でも上位を占めた。

 ルンビは1回目の95・5メートルで首位に立ち、危なげなく今季3勝目。「今季は安定して良い飛躍ができている」。2回目に最長不倒96メートルを飛んだ2位のアルトハウス(ドイツ)も「やるべきことをやれているのが結果につながっている」とうなずいた。

 現状では昨季個人総合女王の沙羅相手に強さを見せつけているが、五輪は一発勝負。14年ソチ大会で、当シーズンのW杯未勝利だったフォクト(ドイツ)が金メダルに輝いた例もある。ルンビは「(沙羅は)まだベストだとは思わない。五輪では私たちと同じように良いジャンプをするのでは」。アルトハウスも「変わらず強い選手だと思う」と警戒した。

 ◆沙羅に聞く
 ―地元でのW杯単独最多54勝はお預けになった。
 「悔しい気持ちでいっぱい。内容をそろえられなかった。もっと良いジャンプをして、会場の人に喜んでもらえるパフォーマンスを見せたい」
 ―昨年末から今大会まで、国内で順調に調整してきた。
 「少ない本数でも、ポイントを絞って取り組めた。もう少し、(踏み切りでの)インパクトの厚みが増せば良いなと思う」
 ―昨年と比べて成長を感じる部分もあるか。
 「去年は一連の動作のレベルが低く、いろいろな失敗もした。テイクオフで力が(踏み切り台に)当たっていなかったり、空中でブレーキがあって高い位置に上がれていなかったりもした」
 ―“2強”を倒す自信は。
 「壁を乗り越えたいという、強い気持ちを持っている。調子を(ベストな状態に)引き上げられたら、どういうジャンプができるかを考えたら楽しくなる」

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