高梨沙羅、今、一番したいことは「あったかい布団で寝たい」凱旋帰国

スポーツ報知
羽田空港に到着し歓迎を受ける高梨沙羅

 12日に行われた平昌五輪スキージャンプ女子で銅メダルを獲得した高梨沙羅(21)=が14日、羽田空港に凱旋(がいせん)帰国した。

 ―どんな五輪だった?

 「目標の金メダルには届かなかったけれど、たくさんの皆さんに支えられて、メダル以上のものを得られたと思います」

 ―今、一番したいことは。

 「あったかい布団で寝たいです。テレビ出演や自分の行動が遅すぎて(競技が)終わった日から全然寝られなかった。帰りの飛行機で1時間くらい眠れました」

 ―ジャンプが終わった瞬間に、他の競技仲間に抱きしめられた。

 「ソチ五輪で悔しい思いをして、またここ(五輪)に戻ってこようね、という話をして平昌に臨み、2本とも納得できるジャンプができた。みんなが抱きしめてくれて、ほっとしました。これは本当に自分だけではなく、チームのメダルだと思います」

 ―今後は。

 「札幌のラージヒル(24日・Tvh杯、25日・HBC杯)は出ようと思っています。W杯は残り全部出ようと思っています。銅メダルを取ったことが自信にもなっていますし、日本チームのこのいい勢いで、最後の最後まで気を抜かず、引き締めていきたい」

 ―W杯は1勝したい?

 「もちろんです。ずっとそこを目指してやってきています」

 ―今季の目標は達成できた?

 「平昌五輪に向けてピークを持っていくというのが今季の目標で、それが達成できたとしても、自分がベストを尽くしても、この順位なのかということを痛感させられた。そこを越えていかないと成長はないし、上を目指していきたい」

 ―そのためには今後何をやっていくのか。

 「精度が高いジャンプを続けていかないといけない。精神面が重要なスポーツなので、自信を持てるだけの準備をしていくのが大事」

 ―金メダルを取る器ではないと言っていた。

 「今の自分では取れないんだと思った。心と体と技術が伴わないと試合では力を出せないと思うので、どんな状況でも、追い風でもかなりの雪が降っても対応できる選手になっていきたい。人間的にも周りを見渡せるような最後まで気を使えるような人になることで、自分もジャンプで細かいところに目が行くようになると思う」

 ―金、銀との差もそういうところか。

 「はい。そういう細かいところで、差がでたのかな、と思いました」

 ―きょうはバレンタインデーです。

 「もらうばかりで、渡す予定はありません(笑い)」

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