佐藤綾乃「台頭」で冬季五輪の日本女子最年少金メダリスト、菊池彩花も「復活」

2018年2月22日7時0分  スポーツ報知
  • 優勝を決めた女子チームパシュート(左から)菊池彩花、佐藤綾乃、高木菜那、高木美帆(カメラ・酒井 悠一)

 ◆平昌五輪第13日 ▽スピードスケート女子団体追い抜き決勝(21日、江陵オーバル)

 女子団体追い抜きで日本が金メダルに輝いた。カナダとの準決勝は高木美帆(23)=日体大助手=、高木菜那(25)=日本電産サンキョー=、菊池彩花(30)=富士急=で臨み、決勝は菊池に代えて佐藤綾乃(21)=高崎健康福祉大=を起用。2分53秒89の五輪新記録で前回覇者のオランダを下した。

 佐藤の「台頭」と菊池の「復活」も金メダルに欠かせなかった。1回戦と決勝を滑った佐藤は、日本女子で98年長野五輪フリースタイル女子モーグルの里谷多英(21歳244日)を抜き、21歳73日で冬季五輪最年少金メダリストに。「先輩たちのおかげ。感謝の気持ちでいっぱいです」と声を弾ませた。準決勝を滑り、決勝は応援に回った菊池は「世界で一番美しいラインを描いていこう」と仲間を送り出し「信じる気持ちが絆となって結果につながったと思う。スケート人生で最高の一日」と感極まった。

 佐藤は昨季終了後、保育士を夢見て通う高崎健康福祉大の学長を訪ねた。「トップ選手がいる中で力を付けたい」。ナショナルチームへのフル帯同を希望する佐藤のために学校側はリポートや課題を作成。パソコンでやり取りし、合宿中も勉強できる環境を整えた。「この環境で練習できることが奇跡」(佐藤)という前例のないサポートに、金メダルで恩返しした。

 菊池は16年夏、練習中に右足に傷口が20センチまで開く大けがを負った。医師に「全治1年か2年。完治しても筋力が戻るかどうか」と宣告されたが、諦めなかった。「step by step」という言葉を大切にして見事に復活。4位に終わった前回の雪辱を果たした。(林 直史)

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