パラリンピック開幕 先陣アルペン・森井大輝、悲願の金メダルに「今できる最大限を表現したい」

2018年3月10日6時0分  スポーツ報知

 第12回冬季パラリンピック平昌大会は9日夜、韓国北東部の平昌五輪スタジアムで開会式が行われ、18日まで10日間の熱戦が幕を開けた。日本選手団の先陣を切って登場するのがアルペンスキー男子座位の森井大輝(37)=トヨタ自動車=。10日の滑降を手始めに悲願の金メダルに挑む。

 森井は「僕のキャリアで足りないものがある」と語る。それはパラリンピックの金メダルだ。W杯は3度年間総合優勝、世界選手権も制した。だが、パラリンピックは5大会連続出場で、2006年トリノから3大会続けて銀メダル。「無冠の帝王」と自虐するほど縁がない。

 16歳の時にミニバイクの事故で脊髄を損傷。入院中の病室のベッドで長野大会の映像を見た。金メダルを獲得した大日方邦子がゴール後に見せた、はじけるような笑みに感銘を受けて競技を始めた。大日方は今大会の日本選手団長を務めている。森井は「アスリートとしてのDNAの大半が大日方さんから入っている。しっかりした滑りをしないと」と奮闘を誓う。

 スーパー大回転の銀メダル1つに終わったソチ大会後、より良い活動環境を求めてトヨタ自動車へ移籍した。「何で優位性をつくれるか考えた答えが日本の物づくり。道具の部分が重要になってくると思った」。日本が誇る一流企業の技術者たちと協力し、チェアスキー開発も手がけた。

 7日に行われた滑降の公式練習は5番手のタイムで「僕の中ではふがいない滑りだった」というが「本番までに修正をかけていけば問題ない」と自信を示す。「今できる最大限を表現したい」と語る37歳の、集大成となる大会が幕を開ける。

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