高梨沙羅がロシア大会から帰国…北海道胆振(いぶり)東部地震について「知ることしかできなかったので、情けない気持ちと恐怖心でいっぱいになった」

スポーツ報知
ノルディックスキーの夏季大会グランプリ(GP)ジャンプで3位に入り、個人総合7連覇を決め、ロシアから帰国した高梨沙羅

 18年平昌五輪スキージャンプ女子銅メダルで北海道出身の高梨沙羅(21)=クラレ=が11日、ロシア・チャイコフスキーで行われたノルディックの夏の国際大会、グランプリ(GP)ジャンプ女子個人第5戦(ヒルサイズ=HS140メートル)128・5メートルの117・0点で3位に入り、1戦を残して個人総合7連覇を決め、成田空港に帰国した。

 6日未明に発生した北海道胆振(いぶり)東部地震について、ロシアに到着してすぐにニュースを見て知って母や兄とLINEで連絡を取ったと言う。「びっくりした。選手間でもずっと地震の話をしていた。(母から)試合に集中しなさいと言われて、しっかり自分の今できることをやろうと思った。知ることしかできなかったので、情けない気持ちと恐怖心でいっぱいになった。大好きな北海道の皆さんが、少しでも早く安心できる生活が送れるように」と地元の復興を願った。

 8日の丸山希(明大)、佐藤幸椰(雪印メグミルク)、小林潤志郎(雪印メグミルク)と4人で臨んだジャンプ男女混合団体の優勝について「弾みになった」と話し、個人戦については「自分の調子を上げて結果に結びつけることはできなかったけど、色々な調整をしながら、試しながらできたので、収穫は多かった」と充実感を漂わせた。

 今季を挑戦の年と位置づけ「(北京五輪までの)4年で一番試せる年。今しか試せないことに挑戦していきたい」と意気込んだ。

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