高橋大輔、4年ぶり復活 SP77・28点で首位発進

スポーツ報知
近畿選手権で約4年ぶりの実戦に復帰した高橋大輔

◆フィギュアスケート 近畿選手権第2日(7日、兵庫・尼崎スポーツの森)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、約4年ぶりに現役復帰した10年バンクーバー五輪銅メダリスト高橋大輔(32)=関大KFSC=は77・28点で首位発進を決めた。70・94点だった18年世界選手権5位の友野一希(20)=同志社大=らを上回った。14年ソチ五輪以来1696日ぶりの実戦で、坂本龍一作曲の「シェルタリング・スカイ」を演じ切った。フリーは8日に行われる。

 高橋が勝負のリンクに戻ってきた。「自分自身のために滑りたい」と決意を込めた復帰戦で、冒頭にトリプルアクセル(3回転半)を決めた。それでも「足がフワフワ、ガクガクした」と、続く連続3回転では回転不足を取られ、レベル1のスピンもあった。久々の緊張感と闘いながらも、3本のジャンプはすべて転倒せずに着氷し、演技後半は、しなやかなステップで観客を魅了した。

 2位に5・29点差をつけ、首位。「楽しめていない。必死。想像以上に自分が緊張していてビックリした」と、笑みをこぼした。

 演技後、得点を聞く前にリンクから帰ろうとし、スタッフに止められた。「スコアが出るの忘れてた」。まさかのド忘れ。「終わった安心感で先走った」と笑った。エントリーが10人だけで、全日本選手権(12月・大阪)の予選を兼ねる西日本選手権(11月・愛知)への進出は確定。フリーに向け「SPでこれだけ疲労困ぱいしているので、どうなることやら。精いっぱい出し切りたい」と力を入れ直した。

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