大好きムーミンの国で白岩優奈が2位発進 宮原知子との合宿で意識改革

スポーツ報知
SP2位の白岩。大好きなムーミンのテッィシュケースは母の手作り(カメラ・高木恵)

◆フィギュアスケートGPシリーズ第3戦 フィンランド大会第1日(2日)

 女子ショートプログラム(SP)が行われ、白岩優奈(16)=関大KFSC=が63・77点で2位につけた。平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(16)=ロシア=が68・90点でトップに立った。

 白岩は演技後、小さくガッツポーズを作った。得点源の冒頭のルッツ―トウループの連続3回転を成功。「課題だった3―3(連続3回転)をちゃんと降りることができた。スピンで失敗したので、少し控えめに。ジャンプの分という感じです」と笑みを浮かべた。

 GPデビューの昨季はフランス杯の6位が最高成績。結果が出ないなか、紀平梨花ら同門の後輩が力をつけていくことに焦りもあった。浜田美栄コーチは「『だめなのかな』って、ふてくされるのではなく練習をするようになった。まだ伸びしろがある」と話した。

 9月のUSインターナショナル後にカナダ・トロントで宮原知子と共に合宿を行った。平昌五輪4位で全日本選手権4連覇の先輩から多くのことを学んだ。「自己管理ができるようになった。スケートに対する姿勢が変わった」と浜田コーチは白岩の変化を口にした。

 フリーは順位を意識せずに、自分の滑りに集中することを目標に掲げた。「自分にプレッシャーをあまりかけたくない。ただこの大会を楽しみたいなと思ってここに来ているので、表彰台とか考えずに楽しみたい」。ムーミンファンの16歳は、母がぬいぐるみを縫い付けてくれたスペシャルティッシュケースを日本から持参した。ムーミンの国フィンランドで、初のGP表彰台へ好スタートを切った。

 3日に行われるフリーは本郷が1番滑走(24時37分)、坂本が5番(25時8分)、ザギトワが9番(25時47分)、白岩が10番(25時55分)。

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