伊藤有希、弟・将充と蔵王でW杯直前合宿「良い結果につなげたい」

スポーツ報知
巨大フェリーを背に、手を振る伊藤有希(右)と伊藤将充

 スキージャンプ女子の伊藤有希(24)と弟・将充(20)=ともに土屋ホーム=が7日、チームがW杯直前合宿を行う山形・蔵王へ向け、苫小牧港からフェリーで出発した。土屋ホームスキー部が、W杯前に国内で直前合宿をするのは初の試みで、伊藤有は「良い結果につなげたい。楽しみ」と胸を踊らせた。

 平昌五輪が終わり、次の22年北京五輪へ向けた再スタートとなる今季。伊藤有はスキー板などの用具を変更、食生活を見直すなど、さまざまな方向からレベルアップを図っている。課題に挙げたのはアプローチ。微妙なズレが踏み切りに影響し、出場した今季の国内大会5戦目で初勝利も、4試合は2位にとどまった。「(山形では)冬へのスイッチを入れたい」と伊藤有。風が弱いとされる蔵王のナイター練習でズレを修正、復調のきっかけをつかむつもりだ。

 女子W杯は、30日のリレハンメル大会(ノルウェー)で開幕する。伊藤有は16年シーズンにW杯5勝も、昨季は未勝利。平昌五輪でも個人ノーマルヒル9位に終わった。来年2月の世界選手権(オーストリア)を前に「W杯1試合1試合で結果を残し、まずメンバーに選ばれるようにしたい」。“再浮上”を誓い、山形へと旅立った。(宮崎 亮太)

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