紀平梨花、4回転ジャンプ挑戦中「来季構成に入れることを目標にしている」

スポーツ報知
女子フリーで演技を終えて、声援に応える紀平梨花

◆フィギュアスケート グランプリ(GP)シリーズ 第4戦 NHK杯第2日(10日、広島県立総合体育館)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)5位発進の紀平梨花(16)=関大KFSC=が3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)を2本成功させ、154・72点、合計224・31点で、首位との6・58点差を逆転し、初優勝した。GPシリーズデビュー戦での優勝は、日本勢初の快挙。両方で今季世界2位の高得点をマークした。次戦のフランス杯(23~25日)で表彰台に立てば、GPファイナル(12月6~9日、カナダ・バンクーバー)出場が見えてくる。

 ◆紀平梨花に聞く

 ―試合を振り返って。

 「実感が湧いていない。SP(5位)の時点では巻き返せるか分からないくらいの不安もあった。でも、SPのミスがフリーへの集中力とかやる気に変わった。すごくいい経験ができた」

 ―トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2度決めたときの心境は。

 「1本目を決めてからも次のジャンプが不安で仕方ないくらい、焦りで頭がいっぱいだった。でも、絶対にやってやるぞと思って跳んだ」

 ―自分で演技を評価するなら。

 「98点。いつも試合ではにっこりしてリラックスしすぎるところがあったので、(この日は)緊張感高く、集中できた」

 ―高得点だった。

 「そんなに出ると思わなかった。この演技は忘れず、次の試合でもこれ以上の演技を目指す」

 ―4回転ジャンプにも取り組んでいる。

 「今の時点では今季入れることを考えていないけど、だんだん良くなっている。来季構成に入れることを目標にしている」

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