ジャンプ葛西紀明がW杯初戦へ渡欧 平成の世を飛び続けたレジェンドが北京五輪へ再出発

スポーツ報知
ジャンプW杯初戦のビスワ大会(ポーランド)へ出発したソチ五輪銀メダルの葛西紀明

 スキージャンプ男子で14年ソチ五輪個人ラージヒル銀メダルの葛西紀明(46)=土屋ホーム=が14日、W杯初戦のビスワ大会(17~18日、ポーランド)へ出発前の羽田空港で取材に応じた。

 現在は踏み切りが課題。「パワーが踏み切りの瞬間に伝わっていないのが分かる。スカッって。信じられないほど(タイミングも)遅れているし」と分析している。出発直前の山形合宿(8~12日)では、合計15~20本を飛んで修正に努めたが、渡欧後も引き続き課題に向き合う考えだ。

 今年2月の平昌五輪では、ソチ大会に続く表彰台を逃した。それでも22年北京大会を目指す気持ちに変わりはない。「絶好調に戻したいんですよね。何も考えないで体が動いて、俺絶好調だな、というくらいの完璧なジャンプをしたい」という思いが、レジェンドをジャンプ台へと突き動かしている。

 1989年から本格的にシニア代表入りし、平成の時代を丸々飛び続けた。甘いも辛いも味わい尽くした。それでもまだ、飛びたいと思う。49歳で迎える北京五輪までは、残り3年半。「そんなに焦る感じじゃなく、ダメならダメ、しょうがない。テイクオフの部分だけちゃんと決まれば、世界のトップレベルまで行けるぞ、というのはありますね」。46歳の挑戦が、今季も始まる。

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