羽生結弦の過去のケガとアクシデント…GPファイナルと全日本選手権は欠場濃厚

スポーツ報知
松葉杖で会見場を後にした羽生

◆フィギュアスケート GPシリーズ第5戦ロシア杯 最終日(17日)

 【17日=高木恵】男子はショートプログラム(SP)で世界最高得点を記録した羽生結弦(23)=ANA=がフリーも1位の167・89点、合計278・42点で、第3戦フィンランド大会に続くGP2連勝。日本男子単独最多の通算10勝目を飾った。朝の練習中に右足首の靱帯(じんたい)を損傷しながらの強行出場。診断は「3週間の安静」で、12月のGPファイナル(6~9日・バンクーバー)、全日本選手権(20~24日、大阪)は欠場が濃厚となった。

 ◆羽生の故障とアクシデント

 ▽12年3月世界選手権 大会中に右足首を捻挫しながら初出場3位。

 ▽13年3月 左膝の炎症により安静1か月の診断を受け、世界国別対抗戦のメンバーから外れた。

 ▽14年11月中国杯 フリーの直前練習で閻涵(中国)と激突し、左大腿(だいたい)挫傷など5か所を負傷。強行出場2位。顎を7針、右耳上を3針縫った。

 ▽14年12月全日本選手権後 「尿膜管遺残症」と診断され、30日に手術を受けた。

 ▽16年4月世界選手権後 左足の「リスフラン関節靱帯損傷」のため全治約2か月の診断。

 ▽16年12月全日本選手権 5連覇がかかっていたが、インフルエンザで欠場。

 ▽17年11月NHK杯 前日練習で4回転ルッツを跳んだ際に転倒し、練習を切り上げる。最後まで出場の道を探ったが、SP当日の朝に「右足関節外側靱帯損傷」の診断を受け欠場。18年2月の平昌五輪で復帰し金メダル。

 ◆羽生の今後 全日本選手権は来年3月の世界選手権(18~24日、さいたまスーパーアリーナ)代表選考大会でもある。男子は3枠。1人目は全日本選手権優勝者が選考される。2人目は全日本の2、3位とGPファイナル上位2人、世界ランクの上位者などから、3人目は世界ランク、シーズンベストスコアなどから総合的に判断。「最終選考会である全日本選手権大会への参加は必須」だが、過去に世界選手権大会3位以内に入賞した選手が、けが等の理由で欠場する場合は、選考基準に照らして評価される。羽生はGPファイナルは13~16年まで4連覇している。今年は男女通じて最多の5勝目がかかっていた。

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