高木美帆、1000メートルで小平上回った「収穫もあり、課題もあるレースだった」

スポーツ報知

◆W杯スケート 帯広大会 最終日(18日、十明治北海道十勝オーバル)

 男女1000メートル、女子3000メートル、男子5000メートル、男女チームスプリントが行われた。

 女子1000メートルで高木美帆(24)=日体大助手=は1分14秒82で2位だった。電光掲示板でタイムを確認し、両手で何度もガッツポーズを繰り返した。最終組のヘルツォーク(オーストリア)に抜かれたが、平昌五輪で同種目銀メダルの小平奈緒(32)を0秒02上回った。「収穫もあり、課題もあるレースだった」と冷静に振り返った。

 W杯開幕戦を終えた日本のエースは、世代を代表して世界と戦っていく覚悟も示した。1994年生まれはエンゼルス・大谷翔平やフィギュアスケートの羽生結弦ら、各競技の一流がそろう。いぬ年から取って“ワンダフル世代”とも呼ばれ「刺激をもらうし、切磋琢磨(せっさたくま)したい。冬には“絶対王者の方”がいるので負けない力をつけたい」。17日にGPシリーズロシア大会で優勝した羽生を引き合いに出し、さらなる飛躍を誓った。

 3日間で5レースの過密日程を走り抜いた。「パシュートでしか良いところを見せられず悔しいし残念」と言うが、土日は2000人を超える観衆が詰めかけ、多くの子連れも目立った。北海道が世界に誇る万能スケーターは「多くの方に応援してもらい、うれしかったし、これからさらに頑張りたいと思える大会でした」。4年ぶりの帯広大会で、メダルの色以上に価値ある滑りを届けた。(宮崎 亮太)

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