羽生結弦、GPファイナル諦めん 右足首靱帯「全力で治療」

スポーツ報知
羽生の負傷箇所

 【18日=高木恵】フィギュアスケートGPシリーズ第5戦ロシア杯で、当日の公式練習中に右足首靱帯(じんたい)を損傷した状態で優勝した羽生結弦(23)=ANA=は一夜明けた18日、表彰式に出席した。フリー「Origin」の衣装を身に着け、足元はスケート靴ではなくスニーカー。松葉づえをつき、表彰台に上がった。大歓声に包まれ登場した羽生は観客席に向かって手を振り、四方にお辞儀。ファンに感謝の気持ちを伝えた。エキシビションは欠場した。

 日本スケート連盟の小林芳子強化部長が取材に応じ、チームドクターの触診により、前下脛腓(ぜんかけいひ)靭帯損傷、三角靭帯損傷、腓骨筋腱(ひこつきんけん)損傷疑いと診断されたことを報告。右足首の内外両側を痛めた。試合後からアイシングと圧迫の治療を受けているが「少し腫れが出てきている」(小林強化部長)状態だという。「ファイナルに向けて全力で治療します」と、羽生のコメントを紹介した。

 羽生は17日の公式練習で4回転ループを跳んだ際に転倒し「3週間の安静」の診断を受けた。フリーは痛み止めを飲み、ジャンプ構成の難度を落として演じきった。痛み止めの影響で右足首の感覚はなかった。3週間の安静期間に加えた氷上での調整期間を考慮すると、12月のGPファイナル(6~9日・バンクーバー)、全日本選手権(20~24日、大阪)の出場は極めて厳しい状況だが、奇跡を信じて回復に努める。

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