島田高志郎「アピールしたい」けが乗り越え初のジュニアファイナルへ

スポーツ報知
試合会場で練習する島田高志郎(カメラ・相川 和寛)

 フィギュアスケートGPファイナルは6日にカナダ・バンクーバーで開幕する。ジュニアの部に出場する男子の島田高志郎(17)=木下グループ=が5日、公式練習に参加。「せっかくの機会なので、自分をアピールしたい」と意気込んだ。

 試合での初成功を目指す4回転トウループをフリーで投入予定。スイスでの練習ではトウループに加え、サルコーにも取り組んできた。「(トウループは)5本中3本は降りている。こっちに来てからも降りている。自信をもって臨みたい」。3位だった10月の東日本選手権では認定されたが回転不足だった。フリーの曲かけは冒頭の4回転トウループが3回転になり、3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)は転倒したが、練習終盤には3回転半―3回転トウループを決めるなど修正した。

 16年の全日本選手権で15歳で7位に入った。昨年は左内転筋を断裂し、苦しんだ。「今はたくさんの試合に出て経験を積むことが大事」と話す。スイスに拠点を移してからは母に米を送ってもらい、自炊している。鶏のささみを好んで食し、得意料理はメンチカツ。「向こうは分厚いお肉しか売っていないので大変なんですけど」と笑った。「大好き」な故郷・愛媛のみかんが恋しくなることもある。

 ジュニアGPシリーズ2戦は2位、3位でファイナルに進出した。SPでトップに立ちながら、3位に終わった11月の全日本ジュニア後、一度拠点のスイスに戻り調整。トリノ五輪銀メダリストのステファン・ランビエルコーチからは「世界中にアピールするチャンス。今回も楽しもう」と声をかけられた。ショートプログラム(SP)は6日に行われる。

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