フィギュア紀平梨花、高得点の秘密は「3Aの準備時間」

スポーツ報知
紀平梨花のジャンプを解説する宮本賢治氏

 19日放送の大阪・MBSテレビのスポーツバラエティー「戦え!スポーツ内閣」(水曜・後11時56分、関西ローカル)で、グランプリファイナルで初出場優勝を果たしたフィギュアスケート女子の紀平梨花(16)=関大KFSC=を特集する。

 今季、シニアデビューした紀平は、トリプルアクセルの完成度の高さを武器に大躍進。21日に開幕する全日本選手権でも活躍が期待される。番組では、平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ(16)=ロシア=を超える高得点をたたき出した理由を、フィギュアスケート振付師の宮本賢二氏(40)が解説した。

 シニアデビューのシーズンにGPファイナルを制したのは、2005年の浅田真央(28)以来という快挙。宮本氏は、ジャンプそのものよりもトリプルアクセルを跳ぶまでの準備に注目する。「トリプルアクセルは、跳ぶ前に『跳ぶぞ、跳ぶぞ』という準備や構えが必要になる難しいジャンプ。紀平選手も以前は6秒から7秒かかっていたが、現在は4秒ほどの準備で跳べている」と分析。準備時間を短縮できたことで、プログラムの中に大技を溶け込ませることができているという。

 さらに、MCの武井壮(45)が「演技が美しくなりましたよね」と話すと、宮本氏は「もともとはジャンプが得意な選手だったが、現在はジャンプ以外の演技に磨きがかかっている」と指摘。いわく、「手の動きを背骨から動かす」ことによって表現力がダイナミックに進化していると解説した。

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