小林陵侑、葛西超え7勝目 ジャンプ週間4戦全勝制覇に王手

2019年1月5日7時0分  スポーツ報知
  • 7勝目にガッツポーズの小林陵侑(ロイター)

 ◆W杯スキー(オーストリア・インスブルック 4日)

 ジャンプ男子は、オーストリアのインスブルックでジャンプ週間第3戦を兼ねた個人第10戦(HS130メートル)を行い、個人総合首位の小林陵侑(22)=土屋ホーム=は136・5メートル、131メートルの合計267・0点で今季、通算とも7勝目。葛西紀明(46)=同=の6勝を超え、日本勢のシーズン最多勝とした。次戦のビショフスホーフェン大会(6日)は01―02年のハンナバルト(ドイツ)、昨季のストッフ(ポーランド)に続く史上3人目の4戦全勝でのジャンプ週間制覇を狙う。

 小林陵は1本目で勝負を決めた。高い飛行曲線で、着地もテレマーク姿勢も完璧。最長不倒の136・5メートルに、思わず右手人さし指を立てた。2本目も131メートルで、2位以下に影さえ踏ませない。W杯は4連勝で今季10戦7勝、もはや定位置となった表彰台の中央で、風格の笑顔を見せた。

 所属で選手兼任監督の葛西を超え、日本勢の同一シーズン最多勝。15年に入社した小林陵を手塩にかけて育ててきたレジェンドは、今季の絶好調ぶりに「スリップしないというか、(踏み切りで)台に完璧に力を伝えて飛べている。2年前に教えたことがようやくできている」。平昌五輪はノーマルヒル7位、ラージヒル10位タイ。表彰台に間に合わなかった悔しさを漂わせつつ、世界トップのジャンパーへ脱皮した姿を頼もしく見つめる。

 ジャンプ週間最終戦のビショフスホーフェン大会では、4戦全勝での完全Vというジャンプ史に名を残す偉業に挑む。過去には02年ソルトレークシティー五輪団体金のハンナバルト、14年ソチ、18年平昌五輪個人ラージヒル2連覇のストッフの2人しか達成していない。日本勢のジャンプ週間総合優勝も、98年長野五輪2冠の船木和喜(43)以来21年ぶりだ。「次もいいジャンプをしたい」。歴代の名手に肩を並べ、五輪金メダリスト級の実力を証明する。

冬スポ
注目トピック