岩佐勇研「課題のアプローチが良くなった」今季最高タイ7位…世界ジュニアへ

スポーツ報知
安定したジャンプを2本決め入賞を果たした岩佐

◆スキージャンプ HTBカップ国際ジャンプ兼FISコンチネンタル杯(19日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=HS137メートル、K点123メートル)

 W杯の下のカテゴリーとなるコンチネンタル杯を兼ねて行われた。道勢では、岩佐勇研(19)=東京美装=が129メートル、126・5メートルとK点越えをそろえて238・6点をマーク。今季コンチネンタル杯で自己最高位タイの7位に入った。共に世界ジュニア選手権(24~27日、フィンランド)に臨む藤田慎之介(18)=東海大札幌高=が13位。日本勢トップは竹内択(31)=北野建設=の4位だった。

 地元で飛躍のきっかけをつかんだ。2回とも安定飛行で238・6点にまとめた岩佐は、着地後に両腕でガッツポーズ。「地元でシングル(1桁順位)に入れた。課題のアプローチ(助走)が良くなった」。今季からコンチネンタル杯にフル参戦する札幌市生まれの19歳が、存在感を示した。

 178センチの大型ジャンパーは、札幌日大高2年時に17年W杯札幌大会に出場し、30位でいきなりW杯ポイントを得た。今季はまだ結果が出ていないが、「アプローチの際に体の真下に重心をかける意識」で飛んでいると明かした。バランスボールで足裏に重心を集中させたり、通常より短いスキー板で感覚を養う練習を繰り返すことで、少しずつ成果が出ている。

 20日には世界ジュニアへ出発。過去2度出場、16年に男子団体、17年には男女混合団体で銅メダルを手にしたが「今年は個人のメダルも獲りたい。そして、次のW杯遠征には選んでもらえるように」。女子W杯メンバーとして奮闘する姉・明香(22)に負けじと、再び世界最高峰の舞台を目指していく。(川上 大志)

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