レジェンド葛西紀明 14度目の世界選手権出場は「見えていない」 若手台頭で代表選出に黄信号も淡々

スポーツ報知
帰国した葛西紀明(カメラ・宮崎 亮太)

 スキージャンプで14年ソチ五輪個人ラージヒル銀メダルの葛西紀明(46)=土屋ホーム=が22日、W杯遠征を終えて羽田空港に帰国。代表入りに黄色信号がともっている来月の世界選手権(オーストリア)へ「調子が良くないのは分かっている。こんな調子なら、選ばれない。今のところは(世界選手権は)見えていない」と心境を明かした。

 世界選手権代表は5枠で、W杯札幌大会(26~27日、大倉山)後のW杯獲得ポイント順に決める。所属の後輩の小林陵侑、23歳の佐藤幸椰(雪印メグミルク)ら新戦力が台頭し、現状では実績ある葛西でも落選が濃厚だ。「今の状態では、2回目に残れなかったり、予選を通らなかったりして迷惑をかけてしまう」と現状を受け止めている。

 まな弟子の小林陵はW杯歴代最多6連勝を含む14戦9勝で、個人総合首位を快走している。「(土屋ホーム)監督としてはうれしいけど、選手としては悔しい。最初はうれしかったけど、だんだん腹立ってきて(笑い)。若い選手が活躍して刺激をもらって、悔しいという気持ちが出てきた。ここから本気を出そうかな!」と自身も負けじと復調の曲線を描く。

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