小林陵侑、サッカーW杯並みに「ジャンプ盛り上げたい」

スポーツ報知
ジャンプ週間の優勝トロフィーを手に笑顔を見せる小林陵

 スキージャンプ男子で18年平昌五輪ノーマルヒル7位の小林陵侑(22)=土屋ホーム=が22日、W杯遠征から羽田空港に帰国した。年末年始のジャンプ週間で史上3人目の4戦全勝V。昨年末出発時に数人だった報道陣は50人を超え、一般客も足を止めて注目した。「ジャンプ界を盛り上げるのが目標。スノージャパン(スキー日本代表)はサッカーW杯代表と(注目度が)同じ、というくらいになれたら」と壮大な夢を描いた。

 W杯歴代最多6連勝を含む14戦9勝。個人総合争いも首位を独走する。遠征中は「コバヤシはどこだ」と注目の的。現地のマクドナルドでは「チャンピオン!」と声をかけられた。ストッフやアマン(スイス)ら五輪王者からも「リスペクトしている」。立場が激変し「(たくさん話しかけられるので)英語がしゃべれないとまずい」と苦笑いだ。

 直近の個人2戦はともに7位。疲労はあるが、所属で選手兼任監督の葛西紀明(46)は心配していない。「疲れで(助走の)目線や重心が変わるけど、微調整すれば直る。最近勝ちすぎてだんだん腹立ってきた」と冗談も飛ばした。次戦はW杯札幌大会(26~27日、大倉山)。小林陵は「地元でたくさんの人にビッグジャンプを見せたい」と闘志を高めた。(細野 友司)

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