坂本花織、失速…号泣4位「何点以上出せば勝てるとか考えてしまった」

スポーツ報知
坂本花織

◆フィギュアスケート 四大陸選手権(8日、米国・アナハイム)

 【8日=高木恵】女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)5位の紀平梨花(16)=関大KFSC=が3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)を決め、フリー1位の153・14点、合計221・99点で逆転優勝した。全日本選手権女王でSP2位の坂本花織(18)は206・79点の4位で連覇を逃した。

 連覇を逃した坂本の目から涙があふれ出た。0・55点差の2位から逆転を狙ったフリーは133・43点にとどまった。「いつもは自分の演技に集中するのに、今日は何点以上出せば勝てるとか考えてしまった」。同門の三原に0・33点届かずに表彰台を逃し、言葉を詰まらせた。

 前夜は緊張で寝付けず、1時間おきに目が覚めた。朝の公式練習ではジャンプで失敗を重ね、悪いイメージがふくらんだ。得点源の後半の3連続ジャンプは「気づいたら(回転が)抜けてしまっていた」。最初の2回転半が1回転半の単発になった。

 全日本女王として臨んだ初の国際大会は悔いが残った。中野園子コーチから「『世界選手権に向けてしっかりやれよ』と神様が言ってるんや」と励まされ「世界選手権は笑顔で終われるようにしたい」と必死に前を向いた。

スポーツ

×