小平奈緒、3年ぶり負けた 37連勝でストップ「解き放たれた」

スポーツ報知

 スピードスケートの世界距離別選手権第2日は8日、ドイツのインツェルで行われ、女子500メートルで小平奈緒(32)=相沢病院=は37秒20の2位に終わり、国内外の連勝が37で止まった。バネッサ・ヘルツォーク(23)=オーストリア=が37秒12で優勝。曽我こなみ(23)=日本ハウスH&R=が3位と健闘した。女子団体追い抜きは高木美帆(24)=日体大助手=、高木菜那(26)=日本電産サンキョー=、佐藤綾乃(22)=高崎健康福祉大=の日本が2分55秒78で制した。

 絶対女王が負けた。勢いよく飛び出した小平だが、50メートル付近から思い描く滑りとのズレを感じた。「うまく氷にかまなかった。いつものように進んでいない感覚があった」。37秒20は今季2番目の好タイムも、平昌五輪4位で今季成長著しいヘルツォークが先に出した37秒12に0秒08及ばず。「悔しいけど、やれる準備はしてきた」と自らに言い聞かせるように語った。

 女子500メートルで勝利を逃したのは16年3月12日のW杯最終戦以来、約3年ぶりだ。「勝ち続けてきたのは当たり前ではなかった。そこにずっといられたのは、努力を重ねてきたということ」。これまでも取材などで毎試合のように連勝の話題を振られながら、自身を高めることに意識を集中させてきた。「周りの雑音から解き放たれた。またフレッシュな気分で挑戦していきたい」。連勝は止まっても、“究極の滑り”を求める姿勢に変わりはない。

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