小林陵侑「すごく楽しい表彰台争い」2位「あんなに伸びるとは」

スポーツ報知

 ジャンプ男子は、フィンランドのラハティで個人第20戦(HS130メートル)が行われ、今季個人総合首位の小林陵侑(22)=土屋ホーム=が合計263・7点で2位に入った。1回目は124メートルで5位にとどまったが、2回目に129・5メートルを飛んで順位を上げた。カミル・ストッフ(ポーランド)が280・9点で2連勝し、通算33勝目を挙げた。

 表彰台は外せない。小林陵は2回目、「あんなに伸びるとは思わなかった」とヒルサイズに0・5メートルまで迫る129・5メートルの大ジャンプ。有利な向かい風も生かし、1回目5位から順位を上げた。1回目に最長不倒132・5メートルのストッフには届かなかったが、「すごく楽しい表彰台争いができて良かった。(2回目は風の)運が良かった。みんないいジャンプをしていた。いい試合だった」と満足げに振り返った。

 今季個人20戦で表彰台に立つのは実に14度目。個人総合争いでは、8試合を残して2位のストッフに431点差。日本男子初となる総合優勝に、また一歩近づいた。この日は、同じ96年生まれの沙羅が今季W杯初勝利。「すごい。女子のレベルもすごく高い」と祝福した。

 月末の世界選手権(オーストリア)では、沙羅とのアベックVにも期待が高まる。個人ラージヒルでは97年大会の原田雅彦、ノーマルヒルでは99年大会の船木和喜以来となる金メダルへ、さらに調子を上げていく。

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