17歳・戸塚優斗が日本勢今季初勝利…スノーボードW杯

スポーツ報知

 スノーボードのW杯は15日、カナダのカルガリーでハーフパイプ(HP)決勝が行われ、男子は今年の世界選手権で2位だった17歳の戸塚優斗(ヨネックス)が89・00点で日本勢今季初勝利を挙げた。17年9月以来の自身2勝目。16歳の平野流佳(ムラサキスポーツ)が87・50点で2位に入った。女子は19歳の冨田せな(チームJWSC)が87・75点で2度目の表彰台となる3位。カステリェト(スペイン)が90・25点で通算4勝目を挙げた。

 優勝候補だからこそ、のしかかる重圧を、事もなげに打ち破った。男子の戸塚は1回目に完成度の高さを見せつけ89・00点。世界選手権3位のバーゲナー(スイス)や今季W杯1勝のシェレル(スイス)ら強敵の機先を制し、狙い通り表彰台の真ん中に立った。

種目別でも首位 出だしは縦2回転、横3回転半の「ダブルコーク1260」で、進行方向とは逆に振り向くように踏み切って横2回転半する「バックサイド900」に続けた。前週の世界選手権から技の難易度を少しずつ下げたが、降雪と強風の悪条件では迫力抜群だった。

 世界選手権3連覇のジェームズ(オーストラリア)は日本遠征中。平野歩(木下グループ)ら平昌五輪メダリスト3人が不在となれば、戸塚はもはや敵なしの貫禄も漂わせる。3月9日の最終戦を残し、今季種目別でもジェームズを抜いて首位に浮上した。

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