コンサドーレが初優勝 スキップ松村雄太「攻め続けることができました」

スポーツ報知
切れ味抜群のテイクショットを連発した清水

◆カーリング 日本選手権最終日 ▽男子決勝 コンサドーレ6―2チーム東京(17日、札幌・どうぎんカーリングスタジアム)

 男女準決勝、決勝を行った。男子決勝は、パシフィック・アジア王者のコンサドーレが、チーム東京を6―2で破り初優勝。スキップ松村雄太(29)を中心に抜群の安定感を発揮した。女子決勝は、平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレが中部電力に敗れた。男女優勝チームは、世界選手権(女子=3月16日からデンマーク、男子=3月30日からカナダ)に出場する。

 日本男子カーリング界に新たなリーダーが誕生した。チーム東京との決勝第10エンド、サード清水徹郎(31)のテイクショットが、東京の石を弾き出し、同点の芽が断たれた相手がギブアップ。勝利を確認したコンサドーレ選手が抱き合って初優勝を喜んだ。スキップ松村雄太(29)は「試合に勇気をもって踏み込み、攻め続けることができました」と会心の勝利を振り返った。

 16日のプレーオフで、1次リーグで敗れた札幌国際大に11―3で雪辱、勢いを決勝に持ち込み、第3エンドで3点先制すると、その後も精度の高いショットで主導権を握り続けた。

 昨夏、J1札幌の関連法人が、前回日本選手権準優勝のチーム北海道(4REAL)から阿部晋也(39)、松村、谷田康真(24)、相田晃輔(20)、さらにSC軽井沢クラブで平昌五輪(8位)に出場した清水を加入させ活動開始。

 「北海道とともに、世界へ」をスローガンに昨年11月のパシフィック・アジア選手権(韓国)で優勝し、世界選手権の日本出場枠を獲得。12月の軽井沢国際選手権でも準優勝と旋風を巻き起こしている。

 96年の日本選手権を「アイスマン」チームで制した阿部は「若いメンバーと優勝できて、カーリングの魅力を実感できました」と23年ぶり栄冠に感慨深げ。

 世界選手権には13か国が参加。前チームで6回出場し、16年には4位も経験した清水は「今回の世界選手権は参加半分以上の順位を目指し、その経験を北京五輪出場につなげたい」と北の大地から世界への飛躍を宣言した。(小林 聖孝)

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