樋口新葉、今季最後の大会で「００７」復活　親友・池江のためにも「頑張りたい」

　フィギュアスケート女子で１８年世界選手権銀メダルの樋口新葉（わかば、１８）＝東京・開智日本橋学園高＝が２０日、チャレンジカップ（２１日開幕、オランダ）出場に向けて成田空港を出発前に取材に応じた。今季はけがに苦しみ、全日本選手権５位で世界選手権の代表を逃すなど、苦い経験を積んだ樋口は「今季あまりよく分からない試合が多かった。最後は自分の好きなようにやりたい」と意気込んだ。

　そこで、今大会限定で映画「００７」の「スカイフォール」を復活させることを明かした。１８年世界選手権で銀メダルを獲得したときのお気に入りのフリーで「どういう気持ちで滑るかも分かっている。衣装も引っ張りだしてきた。（今季最後なので）楽しく滑りたい」。曲の変更は全日本後に岡島功治コーチに勧められ、決断したという。

　今月１２日には、同じ年で親友の池江璃花子（１８）＝ルネサンス＝が白血病であることを公表。「聞いたときはびっくりした。（池江は）いつもアドバイスをくれるし、励ましてくれる。こういう考えもあるんだと気付せてくれる存在。自分も頑張らないといけないと思った」と、友人に最高の演技を届ける。