小平奈緒が世界スプリント選手権総合Vから帰国…表彰台で流した涙は

スポーツ報知
世界スプリント選手権で総合優勝し、マリアンヌ・ティメルコーチから贈られた記念品を肩から下げる小平奈緒

 スピードスケート平昌五輪女子500メートル金メダルの小平奈緒(32)=相沢病院=が26日、2年ぶり2度目の総合優勝を飾った世界スプリント選手権(オランダ・ヘーレンフェイン)から羽田空港に帰国し、表彰台で見せた涙の理由を明かした。

 サプライズがあった。大会後、オランダ留学時に2年間指導を受けたマリアンヌ・ティメルコーチから記念品を贈られた。「まさかマリアンヌからもらえるとは思わなかったので…。その瞬間(留学の)2年間を思い出した」と振り返った。

 小平は8日の世界距離別選手権(ドイツ・インツェル)では同種目で首位に0秒08及ばず、2位に終わり、国内外での連勝が37で止まった。2週間後に迎えた世界スプリント選手権の舞台は思い出がたくさんつまった地。「第二の故郷であるオランダでチャンピオンになれたのは、自分のスケート人生の中でも“宝物の1ページ”になった」と女王返り咲きに胸を張った。

 帰国後の第一声は「まだ目標としている大会もある。気は緩んでいないし、はじける思いも抑えている」。今季最大のモチベーションというのは、自身が世界記録を保持する1000メートルに加え、500メートルでも世界記録を樹立することだ。「“究極の滑り”を目指してやっていきたい。自分から目を背けずにチャンスをものにできるように頑張りたい」。1月に痛めた左股関節も万全に調整し、女王は次の目標へ挑戦する。

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