小平奈緒の両親が「未来のいしずえ賞」を受賞

スポーツ報知
「未来のいしずえ賞」を受賞した小平奈緒の父・安彦さん(左)と母・光子さん

 一般財団法人「KODAMA国際教育財団」が設立した第2回「未来のいしずえ賞」の授賞式が27日、都内で行われた。スポーツ部門は平昌五輪スピードスケート女子500メートル金メダルの小平奈緒(32)=相沢病院=の父・安彦さんと母・光子さんが受賞した。

 「未来のいしずえ賞」は未来に向かって豊かな社会の礎を築くため、人知れず努力を重ね、貢献した人物の功績をたたえる国際賞。推薦人で日本スケート連盟の橋本聖子会長は「私が小平選手を尊敬するところは勝ってなお反省する。そして勝ち方の質を上げていくことによって新たな道を切り開いていくということを実践して下さっている。そのことはお父様、お母様が小さい頃から教えるんではなく何をやるべきかということを支えてきたという力、そのものであったと思います」と推薦理由を語った。

 両親は幼少期から好奇心を持ち、自ら考え、発見することを大事に子供たちと接してきたという。父・安彦さんは「人と人とのつながりの中、支えてくれる人たちがいて奈緒が今いるんだと思います。決して親の力ではなく、人生という時間を充実したものにしてあげたい。その気持ちだけで育ててきました」とこれまでを振り返った。

 また、母・光子さんは娘に受賞を報告すると「楽しんできてね。私はスケートを楽しんでやるから」と返ってきたことを明かした。受賞については「私たちだけが娘を育てたのではなくて、今ここに来るまでに多くの素晴らしい出会いがあって、あの子を立派に作り上げていただいた。育てるという意味では、スケートや今まで出会った人たちを通して育てていただいたという気持ちです」と周囲への感謝を語った。

 同賞は5部門が対象。医療部門では有田美智世氏、保健福祉部門は武藤芳照氏、教育部門は青山学院大陸上競技部の原晋監督の妻・美穂氏、社会活性化部門は金澤泰子氏が受賞した。

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