高梨沙羅、自己ワーストタイ6位「体も技術もついてこない」

スポーツ報知

◆ノルディックスキー世界選手権第8日(27日、オーストリア・ゼーフェルト)

 ジャンプ女子個人(ヒルサイズ=HS109メートル)で、高梨沙羅(22)=クラレ=は合計236・7点で、11年大会と並び世界選手権では自己ワーストタイの6位に終わった。平昌五輪金メダルのマーレン・ルンビ(ノルウェー)が259・6点で初優勝した。高梨は1回目に101・5メートル、2回目に102メートルをマークしたが、表彰台争いには加われず。伊藤有希(土屋ホーム)は15位、丸山希(明大)は17位、勢藤優花(北海道ハイテクAC)は28位だった。

 完全に力負けだった。高梨は飛距離で完敗した。ライバルたちの大ジャンプを目の当たりにし「自分の準備がまだできていなかった」と負けを受け入れた。

 6位は、世界選手権初出場だった11年オスロ大会に並ぶワーストタイだった。2月26日の団体で苦しんだ踏み切りのタイミングの遅れは「少しずつ良くなっていた」というが、風が安定したほぼ公平な条件で、ルンビやアルトハウス(ドイツ)とは、2回とも飛距離で5メートル前後の差をつけられた。

 好調時ような踏み切りから空中姿勢に移るまでのスムーズさがなくなり「気持ちばっかりが先走ってしまって、体も技術もついてこない」と漏らした。「またあの表彰台の上に戻ってこられるように、自分のジャンプを磨いていきたい」。歓喜するライバルたちの姿を目に焼き付けつつ、出直しを誓った。

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