小林陵侑、雪に泣く…1回目首位発進も2回目伸ばせず、無念の14位終戦 船木以来のV逃す

スポーツ報知
小林陵侑

◆ノルディックスキー 世界選手権 第10日(1日、オーストリア・ゼーフェルト)

 ジャンプ男子は1日、個人ノーマルヒル(ヒルサイズ=HS109メートル)を行い、今季W杯個人総合首位の小林陵侑(22)=土屋ホーム=は101メートル、92・5メートルの合計203・4点で14位だった。同種目の日本勢優勝なら99年大会の船木和喜(43)=フィット=以来20年ぶり、表彰台でも03年大会銅メダルの葛西紀明(46)=土屋ホーム=以来、16年ぶりの快挙だったが、達成はできなかった。日本勢トップは7位に入った佐藤幸椰(23)=雪印メグミルク=だった。

 雪が降りしきる悪天候に泣かされた。1回目の中では全体トップの飛距離を飛んで首位発進。だが、上位30人による2回目は雪が強まり、助走路の状態がみるみる悪くなっていった。レールに雪が積もれば、助走スピードが出ない。1回目首位だった小林陵は2回目の登場順が30番目で、悪影響をもろに受けた。

 2回目の助走スピードは測定不能だった3選手を除き、ワースト27番目の86・7キロ。これが飛距離の伸び悩みに直結した。終わってみれば、1回目に25位だったため、2回目に5番手に飛べたクバツキ(ポーランド)が大逆転V。1回目に“負けるが勝ち”となる大波乱の展開だった。

 2日(日本時間3日未明)には、22年北京五輪の新種目となった混合団体(男女2人ずつの計4人で争う)に臨む。女子で平昌五輪銅メダルの高梨沙羅(22)=クラレ=らと4大会連続の表彰台、さらに13年大会以来6年ぶりとなる優勝を果たし、王手をかけている日本勢初のW杯個人総合優勝達成へ弾みをつけたい。

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