羽生結弦、右足首「大丈夫」…20日世界フィギュア開幕

スポーツ報知
羽田空港に帰国した羽生結弦(カメラ・矢口 亨)

 フィギュアスケートの世界選手権(20日~、さいたまスーパーアリーナ)に出場する男子の羽生結弦(24)=ANA=が18日、拠点のカナダ・トロントから羽田空港に到着。右足首を負傷し4か月ぶりとなる実戦に向け、「(足首は)大丈夫です」とうなずいた。日本女子の最年少Vに期待が高まる紀平梨花(16)=関大KFSC=は、18日の練習でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を計15本、着氷させるなど好調だった。

 決戦の地に降り立った絶対王者を、無数のカメラのフラッシュが照らした。羽生が120日ぶりに公の場に姿を現した。痛めていた右足首の状態については「大丈夫です」。2年ぶり3度目の優勝がかかる大会への意気込みを問われると「頑張ります」と笑顔でうなずいた。

 100人を超えるファンが出迎えた。「キャー」と大歓声を浴びながら、空港職員にガードされながら約50メートルを歩いて移動。関係者専用ゲートに向かった羽生はファンの方を振り返り、いつものように深々とお辞儀をした。

 今季はGPシリーズでフィンランド大会、ロシア杯と連勝したが、11月のロシア杯のフリー当日の公式練習で右足首を負傷した。12月のGPファイナル、全日本選手権は欠場。今大会は4か月ぶりの実戦となる。大会1か月前には日本スケート連盟を通じ「年が明けてから氷上練習を始めました。ジャンプについては世界選手権に向けて調整しています」とコメントをしていた。

 さいたまスーパーアリーナは14年ソチ五輪後に世界選手権を初めて制し、GPファイナルも加えたシーズン3冠を達成した思い出の場所だ。同便で来日したコーチのブライアン・オーサー氏は「いい感じだよ。まあ、見ててよ」と短い言葉に期待をにじませた。羽生が日本開催の大会で競うのは16年のNHK杯以来。期待も重圧も力に変え、故障明けという逆境を乗り越える。(高木 恵)

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